電気ストーブの種類と特徴と電気代

まず最初に、真夏と真冬の車中泊では、ポータブル電源やサブバッテリーのみでクーラーや電気ストーブを使用するのは限界があります。

私が行きついた結論は

『RVパークやオートキャンプ場を利用してAC電源を使ってクーラーやヒーターを使う!』です。


カセットガス等の燃料を使用した暖房は、暖房能力は高いですが、一酸化炭素中毒の危険性があるのでお勧めできません。

電気ストーブも発火事故の危険性がありますので取扱説明書に記載のない使用方法はお勧め致しません。


ちなみに私がハイエースで車中泊していた頃は、1000Wのカーボンヒーターを使用していました。

発火の可能性が低く、即暖性に優れるのはセラミックファンヒーターでしょうか。

このページでは車中泊で電気ストーブの使用をおすすめしているのではなく、電気ストーブの種類をご紹介しております。

自宅で使用していたカーボンヒーターが壊れてしまったため、より良い製品は無いかと思い調べたものです。

車中泊での暖房を検討されている方は、あくまで自己責任でお願い致します。


電化製品の電気代の計算式

1時間あたりの消費電力量(kWh)=消費電力(W)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

主な電気ストーブの種類

ニクロム線電気ストーブ・・・昔ながらの電気ストーブ。発熱体にニクロム線を石英菅で覆ったものを使用。安価だが暖房能力に劣るため少なくなってきています。
ハロゲンヒーター・・・発熱体にハロゲンランプを使用。暖房能力は弱い。数年前に発火事故が多発したこともあり、最近はあまり見られなくなりました。
カーボンヒーター・・・発熱体に炭素繊維を使用。ハロゲンヒーターより赤外線の輻射効率に優れています。
グラファイトヒーター・・・カーボンヒーターの一種で、発熱体に黒鉛を使用。暖まる速さと暖かさがレベルアップしたもの。
シーズヒーター・・・発熱体にニクロム線とマグネシウム化合物などを金属管などで覆ったものを使用。カーボンヒーターよりも遠赤外線を放射する量が多いため、暖房能力が高いが、暖まるのに時間がかかる。
パネルヒーター・・・パネル内に埋め込まれた電熱線を発熱させて空気を暖める。運転音が静かだが即暖性に劣る。
セラミックファンヒーター・・・電気を通すと発熱するセラミックにファンで風を当てて温風を吹き出す。熱源の他にファンも稼働するため、消費電力が大きい。

ニクロム線電気ストーブ(石英管ヒーター)

発熱体にニッケルとクロムの合金であるニクロム線を石英管(ガラス管)で覆ったもの。
発熱体がガラス管で覆われているため衝撃に弱く、また熱している時に水が掛かかってしまうとガラス管が割れてしまうこともあります。

消費する電力は多いものの、暖房能力はあまり高くないため、最近ではあまり見かけなくなりました。

消費電力は比較的高めの500~1,000W程度のものが多いです。
1時間あたり13.5~27円です。


ハロゲンヒーター


発熱体にハロゲンランプを使用し、放射される近赤外線ふく射熱で暖めます。
しかしハロゲンランプからの近赤外線の熱は人体に吸収されにくい。

数年前に発火事故が多発したため現在はあまり見かけなくなりました。

消費電力は400~1,200W程度のものが多く、1時間あたり10.8~32.4円です。


カーボンヒーター


発熱体に炭素繊維に電気を通して放射される遠赤外線ふく射熱で暖めます。
スイッチを入れてからあたたまるまでの時間が短い。
ハロゲンヒーターと似ていますが、近赤外線ではなく遠赤外線が放射されるため身体の芯まで暖まりやすい。
ハロゲンヒーターよりもエネルギー効率が約2倍高いため、電気代が安いのが特徴です。

消費電力は300~900W程度のものが多く、1時間あたり8.1~24.3円です。

グラファイトヒーター


カーボンヒーターの一種。
発熱体に黒鉛を使用。
通常のカーボンヒーターよりも遠赤外線の放射量が2割ほど多くスイッチを入れてから暖まるまでの早さもカーボンヒーターより4倍ほど早いです。

消費電力は300~1,200W程度で、1時間あたり8.1~32.4円です。

シーズヒーター


発熱体にニクロム線とマグネシウム化合物などの充填材を絶縁体で包みさらに金属管などで覆ったものを使用。
石英管(ガラス管)を使っているものに比べて破損の危険性が少ないものの、暖まるのに少し時間がかかります。

しかし暖まってしまえば、カーボンヒーターより遠赤外線を多く放射するため、暖房能力が高い。
カーボンヒーターとシーズヒーターのハイブリッドもあります。

消費電力は200~1,200W程度のものが多く、1時間あたり5.4~32.4円です。

パネルヒーター


発熱体にパネル内に埋め込まれた電熱線を使用。
エアコンやファンヒーターのように送風によって室内を暖めるものではないため、空気が乾燥せず運転音も静かです。
また、さわってもやけどするほどの熱さにはなりにくいため、幼い子ども、ペット、高齢者のいる家庭でも安心です。
しかし、緩やかな暖房であるため即暖性に劣るため車中泊には不向き。

セラミックファンヒーター


発熱体に電気を通すと発熱するセラミックを使用。
熱せられたセラミックにファンで風を当てて温風を吹き出すので、対流による暖房効果が期待できます。
しかし熱源に加えてファンも稼働するため、一般的な電気ストーブより消費電力が大きいのが欠点。
基本的には小型の製品が多いため、車中泊では能力が追い付かない可能性が高い。


電気ストーブのメリット

・空気を汚さない(一酸化炭素中毒の危険性がない)
・軽量の物が多く、持ち運びしやすい

電気ストーブのデメリット

部屋全体は温められない物が多い。
電気代が高い。(得られる熱量は入力された電力量を超えることがない)
1kWh当たり27円として計算した場合、一般家庭用の電気ストーブは300W~1,200W程度のものが多く、1時間使用した場合の電気代は、8円~32円程度となります。

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