格安で中古キャンピングカーを買ってメンテナンスとカスタマイズする選択肢

新車のキャンピングカーはとても高いですよね・・・。
キャブコン以上なら1000万円以上は当たり前、ライトキャブコンでも700万円はします・・・。

いくらキャンピングカーが欲しくても手が届かない人もいると思います。
また、そんなに高額ならホテルに泊まった方が良いと、考えを改める人も多いと思います。

私もそうで、キャンピングカーが欲しいけど生活のバランスを考えると新車のキャンピングカーは手が出ませんでした。

と言うことで私は、激安で中古キャンピングカーを購入して、自分ではできないメンテナンスは整備工場に頼んで、自分でできるメンテナンスやアップデートはDIYで、現在に至ります。

年式と走行距離はどうにもなりませんが、装備はほぼ最新のキャンピングカーと同等になりましたのでご参考になれば幸いです。

購入したのはグローバルのアスリート

初年度登録2001年(平成13年)12月
排気量1800cc
走行距離140,000km(購入時)
ミッション5速マニュアル
駆動方式4WD
燃料ガソリン

グローバルと言うキャンピングカーメーカーは、2009年に倒産しましたが、業界最大手だったので現在も中古車市場にはアスリートやキング、エクステージが出回っています。

私はこの車をヤフオクで見つけて、個人売買で購入しました。
金額は160万円でした。

普通車だったら20年落ちで14万kmも走っている車なんて無価値ですよね・・・💦
実際、年数相応のヤレ感があります。
内装は、昭和の勉強部屋か昭和のスナックと言う感じです。

ベース車はトヨタのライトエース(タウンエース)です。
ライトエースとタウンエースは販売店が違うだけで同じ車です。
ハイエースとレジアスエースと同じ感じです。

トヨタと言ってもライトエースは初期からダイハツが製造で、現行モデルはインドネシアで製造されています。

で、例えば、この160万円の車を100万円かけてメンテナンスとアップデートしたとしても合計金額は260万円ですので、新車購入よりかなり安くキャンピングカーが手に入ると言えますよね。

新車も中古車も大して変わらない点

  1. 乗り心地
    これはベースがトラックなので普通車のような乗り心地ではないです。
    また、高さがあるのでロールも発生します。
    スタビライザーや高性能のショックアブソーバーが付いていれば、かなり改善されているとは思いますが普通車ほどの乗り心地にはならないと思います。

  2. 燃費
    多少は新しい車の方が良くなっているとは思いますが重たいキャビンを積んでいるので燃費は期待しない方が良いです。

  3. 速度
    高速道路で時速100km出そうと思えば出ますが、横転の危険性が増します。
    バンコンならともかくキャブコンでは時速80km程度にしておくことをお勧めします。

  4. パワー(トルク)
    重たいキャビンなどの装備を積んでいますので、普通車のようなパワー(トルク)も期待しない方が良いです。

  5. 室内レイアウト
    室内のレイアウトは昔も今も変わらないです。


新車には最初からあるもの

  1. 内装外装の美しさ、最新のデザイン
    ライトや計器類のLED照明やデジタル表示など最新のものは美しいですよね。

  2. 最新の機能、装備
    ソーラーパネルが付いていたり、バッテリーがリン酸鉄リチウムイオンバッテリーだったり、家庭用エアコンが付いていたり、電子レンジが付いていたり、戸棚がゆっくり開いたり・・・


あった方が良いと思う装備ベスト5

ちなみに冷蔵庫、一酸化炭素チェッカー、就寝時のマットレスなどは、既にあるものとして除外しています。

  1. FFヒーター
    私は絶対オススメ!
    これは後から付けると大変です。
    FFヒーターは室内の空気を汚さないヒーターです。
    燃料タンクの軽油やガソリンを燃料とし少しの電力で寒い冬を快適にしてくれます。

  2. サブバッテリーシステムとインバーター
    できればリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのサブバッテリーシステムが良いです。
    2000W以上のインバーターが付いていれば電子レンジなどほとんどの家電が使えます。

  3. マルチルーム(トイレ)
    利用するのが、道の駅やオートキャンプ場、RVパークならトイレの心配はありませんが、釣りや登山などの前線基地としてキャンピングカーを利用する場合はマルチルーム(トイレ)があった方が便利です。
    また、道の駅でもトイレ近くのスペースは取り合いになるし、混むし、混めばうるさくなるので、安眠したいなら少し離れた場所・・・となるとやはりトイレはあった方が良いです。

  4. 家庭用エアコン
    ポータブルクーラーは能力が弱いので家庭用エアコンが理想です。
    冬はFFヒーターを使った方が電気の節約になるのでクーラーだけの物でも良いです。
    できればインバーターエアコンがおすすめです。

  5. 電子レンジ
    無ければ無いでそんなに困ることはないのですが、道の駅などで名物のお弁当なんかを買った時などにあると便利です。
    使わない時は収納になります。

  6. 【番外】ポータブル電源
    キャンピングカーに据え付けの装備ではありませんが、サブバッテリーシステムの電力に不安がある時は、ポータブル電源があると便利です。
    1000Wクラスの家電が使える大容量タイプと、700W程度のコンパクトサイズの2つがあると便利です。
    新型のキャンピングカーではサブバッテリーシステムではなく大容量のポータブル電源を設置する車も増えてきています。


整備工場に頼んで修理、メンテナンスしたもの!

購入して1カ月でFFヒーターへガソリンを送るホースが裂けてレッカーのお世話になりました。
修理して分かったのは、ホースがガソリン対応の耐油ホースではなかったこと。
何せ整備記録もない車だったので、新車時からそうなのか途中からそうなったのかは分かりませんでした。
改めて整備記録って大事なんだなって痛感しました。

経験上、感じたことは古い車は、ゴムやプラスチックなどの樹脂系のパーツが劣化していることでした。

日時修理箇所金額
2022.03FFヒーターへガソリンを送るホース交換20,000円
2022.04ドライブシャフトブーツ、エアコンのオーバーホールとガス追加30,000円
2023.02ロードセンシングバルブ交換23,400円
2023.04ブレーキホース交換46,300円
2023.04後輪のハブベアリング、ローター交換90,000円
2024.07ファンベルト、サーモス、ウォーターポンプ、プラグ、タイヤ交換、ヘッドライト磨き150,000円
2024.08オルタネーター、バッテリー交換50,000円
2024.08マフラー交換50,000円
2024.11ショックアブソーバー ブッシュとリテーナー交換8,400円
合計468,100円

改めて出してみると結構かかったな・・・(;^ω^)

自分で修理、追加、アップデートしたもの!

日時作業内容金額
2022.02デジタルルームミラー設置12,600円
2022.05ポータブルクーラー購入36,800円
2022.06サブバッテリー増設(M31MFを4個)61,270円
2022.06インバーター取り付け32,980円
2022.11後部マーカーランプ交換1,360円
2022.11室内排気ファン交換1,200円
2022.11スピーカー交換3,640円
2022.11ヘッドライトLED化インジケーター点灯回路取り付け1,936円
2022.11オートロック取り付け5,000円
2022.12ソーラーパネル増設(100Wを1枚)11,818円
2022.12チャージコントローラー交換9,900円
2023.02簡易トイレ購入3,429円
2023.04TV用アーム取り付け2,586円
2023.04電子レンジ取り付け8,800円
2023.05一酸化炭素チェッカー取り付け1,380円
2023.07スマホホルダー取り付け800円
2023.09全面ポジションランプ交換2,669円
2023.10シンク用水中モーター交換1,544円
2023.12テーブルに引き出し取り付け2,700円
2023.12壁紙張り替え20,000円
2024.03ソファカバー交換6,000円
2024.10走行充電器取り付け17,186円
合計246,598円

いかがでしたでしょうか?

工場に頼んだ修理メンテナンスした金額が468,100円で、
自分で修理、アップデートした金額が246,598円で
合計714,698円でした。

これに車輛代金160万円を合わせると
2,314,698円でした。

車輛が新しければ車両代金は増えますが、メンテナンス費用は抑えられます。
古くてもちゃんと整備されている車輛であればやはりメンテナンス費用は抑えられます。

私が購入した車輛は、整備記録もなく、恐らく前オーナーは殆どメンテナンスしていなかったようで、修理代がかさみましたが、2年乗って故障が少なくなってきました。

もちろん、300万円、400万円とご予算をかけられるなら、年式が新しくて走行距離が少なくて、装備が充実した車輛をご購入下さい。

今回は、とにかく費用を抑えてキャンピングカーを購入したい人への事例です。
ご参考になれば幸いです。

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